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「猫脚」と呼ばれる「カブリオルレッグ」について

こんにちは。WESTWOOD ANTIQUESです。

今日は「猫脚」と呼ばれる「カブリオルレッグ」について詳しくお話しします。

カブリオールレッグとは、椅子やテーブル等に用いられる、動物の脚をモチーフにした緩やかなS字を描く曲線デザインの脚のことです。
17世紀末から18世紀にかけてフランスを中心にヨーロッパで流行しました。

カブリオールレッグは外に張り出した「膝」と呼ばれる部分(足の付け根から足首まで)と足先の2つの要素によって作られます。

カブリオルレッグには色々なデザインが組み合わせてあります。

■ボール・アンド・クロウ
カブリオールレッグのフット部分の伝統的なデザインの1つが「ボール・アンド・クロウ」と呼ばれる玉を掴む爪形のデザインです。もとは古代中国の竜が珠を爪で握っているモチーフとなっています。
竜や珠には縁起の良い意味が含まれているので、それらを掴んでいるデザインは「幸せを運んできてくれる」と言う意味が込められている縁起の良い装飾として知られています。

ボール・アンド・クロウ

竜とともに縁起が良いとされる獅子の足もたまに見られます。

獅子の足

■パットフット
パットフットとは、フット部分がゴルフパッドのような平らな円盤状になっているデザインです。カブリオレレッグの中では一番シンプルなデザインです。

パットフット

■フレンチカブリオル
小さな台の上に動物の足先が乗っているようなデザイン。
そもそも、「カブリオール(Cabriole)」とはヤギが飛び跳ねることを意味する「Capriola」。直接、地面に付かないよう小さな台の上に乗っているデザインが特徴です。

フレンチカブリオル

■アカンサスや貝殻の彫刻
カブリオルレッグのレッグの付け根の部分には、アカンサス(葉アザミ)や貝がらなどの模様の彫刻されているものが多いです。
これらは、古代ギリシャやローマ時代からの影響で、現在までずっと受け継がれて使い続けられているデザインです。

(左)アカンサス    (右)貝殻

カブリオレレッグはいろいろなアンティーク家具に使われています。
お気に入りのカブリオルレッグを探して見てください。

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