今更ですが・・・そもそもアンティークとは?
アンティークとは?
アンティーク(Antique)とは、フランス語で「骨董品」や「古美術」を意味します。
定義として、よく「製造から100年経ったもの」と言われたりしますが、これはあくまで19世紀末にアメリカのマッキンリー大統領が、輸出入に関する法改正の中での決め事が、そう言われるきっかけとなっただけで、ヨーロッパでは、実はアンティークに対するはっきりとした定義はありません。
当店で取り扱っているアンティーク家具も、作られてから100年経っていないものもありますが、アンティークの本場・イギリスでは「Antique」として紹介されています。
「デザインの歴史を継承していること」「第二次世界大戦以前の大量生産で作られていないもの」が、アンティークであることの重要ポイントと言えます。
1920年から30年代、オーダーした人の好みや要望に合わせて、セミオーダーの家具が色々な時代の様式を組み合わせて作られました。
それでも歴史を継承しているデザインを組み合わせて造られているので、イギリスでは「アンティーク家具」と呼ばれます。
オーダーした人の好みでアレンジされたデザインは、ふたつと同じものがないのでとても魅力的ですね。
当店でもこの年代の物もたくさん取り揃えておりますので、是非ご覧になってください。
ちなみに1950~70年代に造られた家具を「ヴィンテージ」と呼びます。
同じイギリスで作られた家具でも、それまでのデザインとは全く異なり、シンプルでスッキリとしたデザインになりました。
その理由は第二次世界大戦での物資不足で、それまで家具に使われていたオークやマホガニー、ウォールナットなどの木材が手に入らなくなったからです。
戦後の復興期には大量生産できる構造がカンタンな北欧デザインの家具に変化していきました。