「アンティーク」と「ヴィンテージ」と「レトロ」の違いとは?
年代物につけられる言葉
こんにちは。WESTWOOD ANTIQUESです。
今回はいずれも年代物につけられる言葉というイメージで似たような使われ方をする
「アンティーク」と「ヴィンテージ」と「レトロ」の違いについて紹介しようと思います。
アンティーク
「アンティーク」=「100年以上経ったもの」というのが一般的な定義とされていますが、これはあくまでアメリカの関税に関する法律での取り決めであって、実際にアンティークが生活に根付いているヨーロッパでは、アンティークの定義に年月は関係ありません。
「大量生産で造られたものでないこと」、「デザインの歴史が継承されていること」が重要視されているので、作られてから100年経っていないものでも「アンティーク」と呼ばれています。
アンティーク家具と呼ばれる家具が普及した頃は、富裕層に向けて装飾が華やかな家具が流通した時代。当時は家具に使う高級木材も豊富で、オーク材やウォールナット材、マホガニー材を使った装飾的な家具が主流だったので、高級木材を使ったデコラティブな家具がアンティーク家具とされます。
ヴィンテージ
「ヴィンテージ(vintage)」の語源はフランス語の「vendage」。
vinはワイン、ageは年齢という意味で、もともとはワイン用の葡萄の収穫年を表しています。特に上質な葡萄が収穫できた「当たり年」がしっかり明記されたワインだけが「ヴィンテージ」と呼ばれるようになりました。
「ヴィンテージ」と名乗ることが出来るワインということは、品質も保証されているおいうこと。そこからワイン以外にジーンズやギター、家具など年月が経っていて高品質なものは「ヴィンテージ」と呼ばれるようになりました。
ヴィンテージ家具と呼ばれる家具が普及したのは、第二次世界大戦後の高度成長期の頃。当時は戦争による物資不足で、政府から高級木材を使うことや装飾が華やかな家具を造ることが規制されました。
装飾的で華やかな家具の代わりに、大量生産することが可能なシンプルな北欧デザインの家具がチーク材で造られ流通しました。
WESTWOOD ANTIQUESでは1950~70年代に造られた北欧スタイルのシンプルなデザインの高品質で価値のあるものをヴィンテージ家具と呼んでいます。
レトロ
「レトロ」は製造年に関係なく、「古びた雰囲気」のものをさした言葉です。
そのため、レトロなアンティーク、レトロなヴィンテージがあるだけでなく、アンティークやヴィンテージと呼ばれる品のデザインを再現した現代の復刻版の品に対しても「レトロ」という言葉を使うことがあります。
「レトロ」は古びた感じを表す言葉であり、やや主観的な世界観を意味していると考えてよいでしょう。