ネストテーブルとは
ネストテーブルのご紹介
ネストテーブルとは入れ子式のテーブルのこと。サイズの異なる2~4つのテーブルから成り、それぞれのテーブルを1つ大きなテーブルの下に収納することができます。個別にテーブルを購入すると場所を取りがちなテーブルですが、ネストテーブルは使用しない時にはコンパクトに収納することができる機能が備わっています。
熱と水分に弱いアンティーク塗装。こちらの商品のようにガラストップであればそういった点を気にせずにより気軽に使用することができます。
こちらはキングウッドにて作られた非常に装飾性の高いネストテーブル。キングウッドとはその名の通り”王様の木”。ジョージアンの時代には最高級の木材として扱われてきました。
そんなキングウッドを贅沢に用いて作られたこちらのネストテーブルの天板には花のマーケットリー。テーブル1つ1つ花の造形が異なる贅沢な造り。
脚部と脚先にはオルモル装飾。オルモル装飾があるだけで、一気に華やかさが増します。
ネストテーブルに関してもう一つ良い点を挙げるとすれば、背が低く小ぶりなであること。使いたい時の移動にも大きな手間がかかりません。
ネストテーブルは18世紀後半に著名なキャビネットメーカーであるトーマス・シェラトンにより初めて作られました。18世紀は家具はまだ壁付けで配置されるもの。使用する時のみその場所へと移動するのです。ティータイムの時には主人のためにメイドがテーブルとチェアを壁際からお部屋の中央へと移動し、ティータイムが終わるとまた壁際に戻すという具合です。今のように家具の定置が決まり、動かす習慣がなくなるのは後の時代のこと。ネストテーブルはこの「家具を決まった位置に配置して動かさない」という時代の変革を生き残った貴重な家具と言えます。
そんな時代の流れに屈しない歴史ある家具をご自宅に取り入れてみてはいかがでしょうか。遥か昔の古き良き時代に思いを馳せて。