張替え事例
張替え事例のご紹介
イスの印象を左右する構成要素は大きく分けて2つ、木部のフレームとファブリック。
アンティーク家具に使用される良質な木材は年月を経るごとに深みを増してゆきますが、ファブリックはどうしても時間の経過とともに摩耗してしまうのが常。チェアの張替えはそのチェアと長く付き合っていくために必要となってきます。
また日常の使用面から張替えが必要となる場合とは別に、お部屋の模様替えをしてチェアのイメージも変えたい、もしくは自分好みにカスタマイズしたいという時にも張替えはぴったり。
こちらのアームチェアはイギリスから仕入れてきたオリジナルのファブリック。
今回ご購入いただいたお客様のご要望でこちらのチェアを張替えました。
張替え後のチェアはこちら。
落ち着いたブルーを基調に大ぶりのダマスクがあしらわれたファブリック。座面も背面もこのダマスクを中心に据え、フォーカルポイントとなっています。
大振りの柄を特徴とするファブリックは、チェアを選びますので、なかなか取り入れるのが難しいところ。
こちらのチェアの木部はトップレールからアームレストを支える1つ1つの部材まで線象嵌とマーケットリーで細やかに装飾されているため、フレーム単体で見ても非常に華やか。
そのためファブリックの柄が大振りでも引けを取らず、全体が良く調和し、大変美しい仕上がりとなっております。
今回は張替えの一例のご紹介でした。