張り替えをして生まれ変わったキャビネット
アンティークキャビネットのクロス張替え事例
みなさまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
明日は節分ですね。小さなお子さまがいらっしゃるご家庭ではお父さまが鬼の役を演じられるのでしょうか。
また、節分には恵方巻きを食べる文化もあります。今年の恵方は南南東だそうです。
鬼を演じるのも、みんなで南南東を向いて恵方巻きを頬張るのも想像するだけでなんとも微笑ましいですね。
今回は張り替えをしたアイテムをご紹介します。
工房に張り替え依頼をしていたキャビネットが返ってきたのでビフォア―アフターをご覧ください。
ウエストウッドでは入荷時の状態を保ち、基本的に生地の張替えなどは行わず販売しております。
もともとの質感や材質を大切にし、お客様に経年の趣を味わっていただきたいためです。
しかし、今回のアイテムに関しては生地ににおいがついてしまっていたのと、経年によって剥がれてしまっている箇所や傷ついてしまっているところがあったので張り替えをおこないました。
もともと生地は布が張られていました。
とても良い生地でしたが、布ではにおいが付着しやすく消臭しにくくなってしまいます。
また、生地の張りつけには水性のりを使っているので、水拭きなどもできなくにおいを取るのが難しいのです。
現代では良質な壁紙があるので、においも付着しづらく長く使用していただけます。
今回張り替えは白い生地にしてもらいました。
このキャビネットは濃い色合いのマホガニーなので、白い生地と非常に合っています。
モノによって生地の張り方や手順は異なりますが、このキャビネットは背板を外し棚板一枚一枚に生地を張っていくシンプルな物でした。
張り替えひとつで大工事になってしまうものもあるので、そういった場合構造をよく理解した職人の腕が光ります。
最近ではDIYが流行し、自ら家具を修理したり制作する方が多くいらっしゃいます。
そのような方々はシンプルな構造の家具でしたら、張り替えをチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
自分で張り替えることでより愛情を注げますし、アンティークをより深く理解することができると思います。
「張り替えたいけど、自分で張り替えはできない」とお考えの方は、ウエストウッドにお申し付けください。
当店では修理修復や、生地の張替えを承っております。
アンティーク家具を熟知した工房の職人が丁寧に仕上げます。
今回は張り替えるアイテムがあったのでその紹介をしました。
張り替えによって雰囲気を変えることも長く使っていくには非常に良いことです。
ですが、もとあった生地を使い続けることもとても素敵なことだと思います。
お使いになるみなさまが気に入って使える状態がベストではありますが、手を加え過ぎたものよりも歴史を感じる使い込みが味わい深いと思います。
ウエストウッドではその家具の歩んできた歴史も一緒にお届けしたいと考えています。
ピカピカの新品にはないアンティークの質感をぜひ肌で感じにいらしてください。