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オールドバカラ ブルゴスのご紹介

みなさまこんにちは。

今回はオールドバカラのワイングラス“BURGOS”(ブルゴス)をご紹介します。

№8164 Baccaratワイングラス“BURGOS”

深みのあるグリーンが美しく、カッティングされた断面がきらめくようです。
バカラは言わずと知れた世界でも有数のガラス器のメーカーで、
その中でも職人たちの“手による仕事”が最も成熟していたころの作品です。
バカラの歴史は古く、長い歳月の中様々なモチーフとイメージを取り入れ、
多くの作品を生み出してきました。
今回ご紹介するブルゴスは、スペインのゴシック大聖堂が名前の由来とされています。
ゴシック期の大聖堂は、ヨーロッパ圏北部のゲルマン民族由来の建築様式であり、
自然崇拝の特色がある建築とされています。
聖堂内部の造りは樹木の力強く雄々しい様を表現しており、
建物中でありながら大自然の中にいるような錯覚になると言われています。

ワイングラスは各部に名称がありますが、これらのデザインを見ていくと
樹木を模ったようなデザインが見て取れます。

口がふれる部位 リム
ワインが注がれる部位 
ボウル・カップ
脚にあたる部位 ステム  土台の部分 フット・プレート

大地に根付くフットと、まっすぐのびる幹のステム、
ボウルは深みのある葉をイメージしているのように見えます。
このグラスは大聖堂を通して大自然を表現している作品と言えるかもしれません。
グラスの由来に思いを馳せながら飲むワインは、いつも以上に深みのある味わいを与えてくれるかもしれませんね。

当店が資料にしている家具の著書には、
「家具の歴史とはその国の歴史そのものだ」と言っています。
この言葉から分かるように、家具や装飾品・食器はその国の風土をよく表しています。
民衆の肌に合う材質やデザインが使用され大切に扱われてきたからこそ、
今でも変わらない品質と、歳月を経た付加価値を生み出しているのですね。

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