ウォッシュスタンドとは
商品のご紹介
ウォッシュスタンドとは、洗面用のボウルやウォーターピッチャーを収納する機能が備わったテーブルもしくはキャビネットのこと。私たちが現在使っている洗面所やシンクの前身となったものです。主に18世紀から20世紀初頭にかけて活躍していた家具ですが、その後室内配管設備の飛躍的普及により表舞台から姿を消すこととなりました。
もともとウォッシュスタンドは小ぶりな家具でした。ボウルをはめ込むことができる天板とジャグを置くためにストレッチャーの合間に小さな棚板が設けられているだけの簡易なものだったのです。
ですが19世紀に入り人々の清潔さに対する意識が向上したことで、そのサイズもあわせて大きくなってゆきました。木製のテーブルスペースが設けられたり、石鹼置きやウォーターボトルを保管するための収納スペースも生まれました。
大理石の天板が木製天板に代わって使用されるようになったのは、20世紀に入ってからのことです。最初期はほとんどの場合白の天板が用いられていたと言われています。
役割を終えた家具と思われがちなウォッシュスタンドですが、現代でも十分活躍する可能性を秘めています。リビングで収納家具として使用しても申し分ないですし、ベッドルームに置けば化粧台としても一役買ってくれます。天板が大理石のものであれば、水濡れによる輪染の心配もありません。見方を変えれば、ウォッシュスタンドはまだまだ十分現役として住空間の向上に貢献してくれる家具なのです。