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アールヌーボー照明について

前回のブログではアールデコ期の天吊灯の写真をご紹介しておりましたので、今回はアールヌーボー期の照明を特集したいと思います。

アールヌーボーは19世紀末から20世紀初頭にフランスを中心に流行した様式。産業革命下のモダンデザインは装飾に否定的で低コストで量産されることに重きが置かれていましたが、それに反発する形でアールヌーボー運動は隆盛しました。それゆえにアールヌーボーは自然主義的な観点を大切にしており、デザインのモチーフには動植物が多く採用されています。デザイン全体として曲線的であることも特徴の1つです。

以下同時期に制作された多灯式の天吊灯のお写真を掲載しておりますので、ご覧ください。

 今回掲載したお写真のシェードには異色溶かしこみという技法が用いられており、調和性を大切にしながら基調となる色に複数の色を混ぜ合わせて奥深い色味を創り出しています。アールヌーボー期の作品はデザインに花や葉が用いられ、色で視覚を楽しませることができる分、やはり華やかさがあります。おうち時間が増える今日この頃、自宅でのくつろぎの時間を充実させるためにアールヌーボーの照明を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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