アンティーク家具と湿度
アンティーク家具にちょうど良い湿度とは
みなさまこんにちは。
今週は気温も安定し、暖かな日が続いていますね。
週の始めにはスーパームーンとよばれる天体ショーがありました。
お月見文化のある日本には、ちょうど良い時期のイベントでしたが、
あいにく当日東京の天気は曇りで、お月見することはできませんでした。
その日の前後は雲も少なく月が見れたので、一番の満月とはいきませんでしたが、
透き通るような月光を放ち、いつもより大きく見え迫力を感じました。
狼男が満月を見て変身してしまう気持ちが頷ける、なんとも妖しく魅入られる様なお月さまでした。

さて今日は、この時期になると毎年のように案内している家具の乾燥対策についてです。
東京では、湿度が25%を下回ると乾燥注意報が出るそうで、
その様な時には木材の水分もなくなってしまい、木材の収縮やひび割れの原因にもなってしまいます。
アンティーク家具は、伝統の塗装法で仕上げているため水滴には弱くなっています。
これは、塗装面に水滴がつくと輪染みや、塗装が剥がれてしまう事があるからです。
しかし、乾燥は塗装ではなく、木材にダメージを与えてしまう原因ですので、
家具の表面には水滴は禁物で、家具の内部には乾燥が禁物となんとも手入れに手間がかかるアイテムなのです。
とは言え、人の体にとっても乾燥が風邪や病気の原因の一つとされていますし、
室内を人にとって良い環境に整えてくだされば問題ありません。
加湿の目安は40∼60度で、水滴になってしまう様な加湿器のご使用はお控えください。
現代では加湿器も高性能なものからアナログな物など様々ですので、
みなさまのご家庭に合った加湿法でお試しください。
アンティーク家具以外であっても、お持ちの家具を大切に使用するための湿度管理となりますので、
ぜひ、実践し長く愛着を持って使用していってください。