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「アールヌーボー」と「アールデコ」の違いについて

芸術とデザインの世界には、時代を象徴する様式がいくつも存在します。その中でも特に人々を魅了し続けているのが「アールヌーボー」と「アールデコ」です。どちらも一世を風靡したデザイン様式ですが、その特徴や背景には大きな違いがあります。今回は両者の魅力を改めてご紹介いたします。

オンラインショップ アールヌーボー商品一覧 このリンクから当店で扱うアールヌーボー全商品がご覧いただけます。

  • 時期:19世紀末~20世紀初頭
  • デザインの特徴:流れるような曲線、優雅で有機的な装飾
  • モチーフ:花や植物、女性の姿、自然界のモチーフ
  • イメージ:繊細でエレガント、芸術性の高い装飾美
  • 中心地:ベルギー(ブリュッセル)、フランス(パリ)を中心にヨーロッパ全土へ拡大

「アールヌーボー」という言葉は、フランス語で「新しい芸術」を意味します。産業革命後の機械的なデザインに対抗するように、自然の生命力をモチーフにした曲線的な意匠が広がりました。代表的な作家には、ガラス工芸で知られるエミール・ガレドーム兄弟、家具で名高いルイ・マジョレルなどが挙げられます。

アールヌーボーの作品は、その芸術性ゆえに大量生産には向かず、第一次世界大戦の混乱とともに急速に衰退しました。しかし、その儚さこそが、時代を超えて人々を惹きつける魅力となっています。
作家:エミール・ガレ、ルイ・マジョレル、ドーム兄弟、ミューラー兄弟、シュナイダー兄弟など

アールヌーボー №9671 シュナイダー天吊灯5灯式

アールヌーボー №4784 ルイ・マジョレル ダイニング7点セット”Houblons”

アールヌーボー №0488 シュナイダーウォールランプ

オンラインショップ商品 アールデコ一覧 このリンクから当店で扱うアールデコ全商品がご覧いただけます。

  • 時期:1910年代~1930年代
  • デザインの特徴:直線的でシャープ、機能美を重視
  • モチーフ:幾何学模様、シンメトリー、工業的デザイン
  • イメージ:モダンで都会的、洗練された雰囲気
  • 中心地:ヨーロッパ各地からアメリカ(特にニューヨーク)へ

「アールデコ」という名称は、1925年のパリ万博 『現代装飾美術・産業美術国際博覧会(Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels Modernes)』 に由来します。アールヌーボーの装飾過多から一転、直線的で合理的なデザインが時代の新しい潮流として受け入れられました。代表的な作家には、宝飾デザインの巨匠ルネ・ラリックや、ガラス作家のシュナイダー兄弟などが知られています。

アールデコは、摩天楼が林立するニューヨークの都市景観にも取り入れられ、近代建築や工業デザインと強く結びつきました。そのスタイルは今なお「クラシックなモダンデザイン」として高い評価を受けています。
作家:ルネ・ラリック、ピエール・ジル、シュナイダー兄弟、マウリス・エルンスト・サビノ、ジャン・ノヴェルディー、ミューラー兄弟

アールデコ №0404 ロベール天吊灯4灯式

アールデコ №9346 アールデコアイアンホールスタンド

アールデコ №9419 アールデコテーブルランプ

二つの様式が残したもの

アールヌーボーは自然と装飾美を、アールデコは幾何学と機能美を追求しました。一見対照的な存在ですが、どちらも短期間で爆発的に流行し、やがて時代の変化とともに姿を消していきました。しかしその後も、リバイバルのたびに新鮮な魅力を放ち、現代でもインテリアや建築、工芸の分野で多くの人を魅了しています。

当店で取り扱う照明器具は、いずれも当時のオリジナル作品。リバイバル品ではなく、時代の息吹をそのまま伝える貴重な一点物です。ぜひ店頭またはオンラインショップで、アールヌーボーとアールデコ、それぞれが持つ本物の美をご体感ください。

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